ここ二ヶ月程、流木のトイピアノの制作に集中していましたが、なぜこんなに懸命に取り組んでいたか、自分でも不思議です。何年も前から流木を集めてはいました。
何かを作る予定はなかったのですが、今思えばこの為に集めていたのかと一人で納得しています。
このトイピアノの最大の魅力は、朽ちて自然に戻る寸前の流木の驚きの姿にあります。
表面のぼろぼろに朽ちた肌は、死の世界を連想させるような姿をしていますが、意を決して二つに切ってみると、その内側にはみずみずしい程の生命を宿した、美しい木肌がキラキラと輝いているのです。
私の手を通して、トイピアノというこの世での新しい生命を得て、少しずれているかもしれないけれど、切ない音で心を震わせてくれる、この物語りに溢れた姿が、止めようのない制作意欲をかきたてているようなきがします。
このトイピアノは、仏像や神像を作るのと、同じ気持ちを感じさせてくれています。楽しいシリーズが始まりそうです。 houbou
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