意外な得意技、暴れ物(仁王)
仏像を制作していて気がつくことがあります。
自分は優しいおだやかな表情の作品が好きで、得意だと思っていても
実際に彫刻してみると、思いもかけない別の姿に驚くことがあります。
この仁王像は30歳の時に制作した原型(大きな作品の雛形)ですが
自分の中に隠れていた、激しく強いエネルギーに気がつかされた作品になりました。
よく考えれば、思い込んだら全てを捨てて行動する自分が
現実にいることを考えれば、当然のことだったのかもしれません。
今の自分には、作ることができないであろう、研ぎ澄まされた力を感じて
時間が流れていく様子に、様々なことを考えさせられます。
houbou
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